ラ・ボエーム

聞き手に謎をかけるコメントは一級品、ジェフ市原(サッカー)の監督であるオシム氏による本日の謎かけです。勝っても負けても軽妙なトークは冴えを見せ、ほんの五分ほどの会見で聞き手をニヤリとさせたり、考えさせたりする能力は一級品。年を取るって素晴らしいなと感じさせられます。
「ボエーム」がなぜ出てきたかというと、ジェフのFW、林選手というスピードとタイミング良い飛び込みを持ち味とする選手がいるのですが、ゲームごとにまったく別人かというパフォーマンスをします。ある試合では献身的に守備と攻撃に働いたかと思うと、次の試合ではやる気なさげに前線でポツンとボールをくるのを待っていたり。そんな選手のことを思い浮かべながら読んでみてください。(林選手の外見は、岸田劉生の「麗子像」に似ています)
バナナは…バナナは…示唆に富みすぎてわかりません。欲しがらなくなったら手に入る?違いますね…

ボエームというのは他の人とはとても違ったことをやって、すごく興味を持たせようとする者のことです。自分の人生を生きて、何が起こっても俺には関係ないというような態度を示すんです。ただ、その人間はものすごく才能があるんです。ただ、そういう人間は他の人間も同じように才能を持っているということに気づいていないんです。どんどん話題が外れていってしまうので、このへんでやめます。
ただ、私はそのボエームが好きなんです。私は小さい頃、みんなと同じようにバナナが好きだったんですが、小さい頃はそのバナナが手に入りませんでした。今はそんなにバナナが好きではないんですけど、好きなほどバナナが手に入るんです