キジをみたかい

現在、私は地方都市に住み、ここが十分に田舎だと自覚していますが、その認識が甘かったことに気づかされることがありました。
シネマコンプレックスが入っている、巨大なイオン(ジャスコ)が、そんなに近い場所で営業していたら、お互いの利益を食い合って経営が大変なのではないかと、お節介な心配をしてしまうほどに離れていない距離に点在し、高速道路と全く同じテイストでトラックや通勤の車が疾走する幹線道路、ゴースト・タウンとしかいいようがないほど閑散とした駅周辺の商店街、あまりにわかりやすい中核都市です。しかし、駅近くに大きさは十分ではないですがポール・スミスのショップがあり、コム・デ・ギャルソン、プリーツ・プリーツ、ハーゲンダッツアフタヌーンティーヴィレッジ・ヴァンガードもあります。

夕方、住宅地の真ん中にあるイオンを訪れ、車を駐車しようとすると、車のすぐそばに、まるで置物というか、剥製のようなものが歩いていました。「く……クジャク!」と思ったのですが、それほど豪華な感じがありませんでした。冷静になって考えると、それはキジでした。自然がいっぱいアピールをするのもちょっと過剰だなとおもったのですが、緑色のビロードみたいな羽をしたキジは、「私たちは木を植えています」と書かれた看板の下をトコトコ歩いていました。これはシャッターチャンスや……と、私は急いで携帯電話のカメラボタンを押したのですが、カメラの機能が立ち上がるまでの数秒がもどかしくて仕方がありませんでした。けっこう離れてしまってから、ようやく写真を撮ることができましたが、あまりに小さくしか撮れませんでした……悔しい。
でも、悔しいながらもキジを見たことを誰かに教えたくなったので鮮明でない画像ながらアップします。キジを見ることができて、自分でもびっくりするほどテンションが上がったことに戸惑っています。

キジ


キジ


キジが飛ぶのではなく、異常な早歩きで逃げることに驚きました。携帯動画で、一瞬だけその後ろ姿を撮影することに成功。

「私たちは木を植えています」か……

MASH-UP 好きなマッシュアップ、やわらかい感触
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