夏が終わる / 植本一子 Ichiko Uemoto

最近、昼間にクーラーの効果があまりない場所にいることが多いので、テレビの中から「猛暑・酷暑・真夏日」という言葉が聞こえるたびに、明日もまた暑いのか……とげんなりとした気持ちになっていました。
植本一子 Ichiko Uemoto
写真は 植本一子 Ichiko Uemoto
昼間の暑さを実感するようになり、初めて人との会話の中に天気の話題が多く出てくる意味が分かった気がします。涼しい場所ばかりにいた時には、天気の話題を振ってくる人に「どうしてそんなに熱心に天気の話ばかりするんだろう。そんなに面白くもないのに」と思っていたけれど、外気にほとんど触れない生活をしていたせいだった。「今日は過ごしやすい湿気のない一日」ということがうれしい。


三日ぐらい前、夜の7時ぐらいになって、あれ?と気づきました。なんだかいつもみたいにムシムシしていない。今日は涼しいな、いい日だなと思っていたら、次の日も夜になって涼しくなって、夏が終わりつつあるのを体で感じました。
仕事に向かう途中に、夏の終わりっぽい雰囲気の、ちょっとさみしい地域の祭り(たぶんどこかの工場/会社が地域還元的な感じ)に向かって歩いていく子どもたちが着ている奇妙なレース付きのミニスカート型浴衣にすこし驚いた。

暑くて、どうにもならないしんどい夏だけれど、いざもう終わってしまうと思うと寂しい感じ。今年も思いっきり夏っぽいこと(そんなに好きではないはずなのに)できなかったなと…… 自分の中で夏を悔いなく夏っぽく過ごした時を思い出そうとしたけれど、うすぼんやりとかすんで眠くなってしまいました。

植本一子 Ichiko Uemoto
植本一子 Ichiko Uemoto


なんともいえないぼんやりとした感じで頼りなく、秋に向かっていますが、夏本番が過ぎても、厳しい残暑があるから一緒のことかも。なんだか胸にモヤモヤと引っかかることがある。それはなんだ、夏のせいか。

すこし日記の間隔が開いたけれど、植本一子さんの写真を目にして、ちょっと他の人にも私が感じた空気感と写真そのものを見せたいような気持ちになって今日の日記を書きました。

植本 from アルテミスイチコhttp://d.hatena.ne.jp/ichikouemoto/