エイは何だ。どういう意味なんだ。なにがやりたいんだ

ファインディングニモ・国内版←ここが

こんにちは。連休が終わり、廃人気分にならないでもない先生、今日も元気です。
大阪には海遊館という水族館がありまして、広島からやってきた女の子(21)をそこに観光に連れて行ったという話です。
海遊館のエースはジンベエザメであり、そのデカブツを見るためには、連休ということもあり、子ども達の海をかき分けかき分け進まねばならなかったそうです。へとへとになりながらジンベエザメの水槽(かなりデカイ)にたどり着いた時、気のきかないデカブツ(ジンベエザメ)は、さっさとそんなサメをクリアして、どくガエルとか奇妙な形の魚などをじっくりと眺めたい気持ちなどかなりつゆ知らず、遠くの方をゆらゆらとたゆたっていました。「せっかくだから、もうちょっと近くに来るまで待とっか」となった大の大人二人。周りのちびっ子たちもかわいそうだな、それにしてもなにがジンベエザメだ。いったいなにがしたいんだそんなに無駄に体をパンプアップして…などと心の中で毒をはいていた時、周りの子ども達はジンベエザメにはまったく興味を払わず、水槽のガラスに顔を貼り付け、「エイ先生だ!」「やった!先生がいたぞ!」と口々に叫び始めました。
そのエイは体の下面にある、絵本に描かれた悪魔のような口を「シャーッ」とばかりにガラスにすりつけ、かわいさからは真逆の位置にある表情を見せています。しかし、子どもらは母親に「よかったぁ、エイ先生の本物が見られて…」などと、顔を輝かせて語りかけています。「エイ先生」のことがまったく分からなかった二人は、結構子どもの流行も分かっているつもりだっただけに、なんだか時代に置いてきぼりにされたような気分で、しょんぼりと家路につきました。

リアルエイ先生、かわいくない
負けたままではいられません。「エイ先生」分かりました。ファインディングニモに登場するマダラトビエイでした。ニモ(カクレクマノミ)が通うことになる学校の先生。
マダラトビエイヒレには猛毒を持ち、フジツボをばりばりとかみ砕くワイルドなエイでした。

横から見る顔つきは精悍、唇は厚く口を開くと下あごがガバッと開きサメの口を連想させるが大きな歯はない。
分厚い貝殻も簡単に噛み砕いてしまう強いあご。

なによりも悔やまれるのは、ファインディングニモを見ていたのに分からなかったということでした。たぶん、国内版DVDには「エイ先生のお魚教室」という特典映像があるため、それを繰り替えし見た子ども達が覚えたのではないでしょうか。なんだかジェネレーションギャップに勝ったような負けたような、かなり微妙な気分でした。ちなみに国内版で吹き替えを担当しているのは“DJ・赤坂泰彦”だそうです。見直してみようかという気がどっかに行きました…