驚いた記憶

昔、寝ぼけ眼で寝そべってプロレスの試合を眺めていたとき、モニターの中ではちょうのさん(当時は黒タイツ・デカサンでNWO)がマイクアピールのようなものをしていました。「おおぅあ、ディスイズ・スティング!ビートイステしゅるるる」という英語によるすさまじいまでに攻撃性を感じさせる調子で、「とにかくコイツは大きな戦力だ。体制側のやつらはひとひねり!」と訴えかけていました。かなりブロークンなかっこいいべらんめえイングリッシュだったのですが、最後に勢いあまったのか!「フッハッハ!ニューワールドオーダー!ヨウ、ハハーン!アイムノットチョーノ!」と言い放ってカメラの前からいなくなりました。その後に映った解説さんも、その週のゴング・週プロ・紙のプロレスすべてチェックしましたが、その内容に触れた場面は見つからず…世界中の人たちが、ちょうのさんの事なんか全く気にしてないのだと思うとさみしくなりました。もしかして、ちょうのさんが「みんなが本当に自分の言うことをしっかり聞いてくれるのかなぁ」と試したのかもしれません。奥さんはきっと気づいてくれ、「あれ、分かった?」と笑顔でビールを乾杯したのでしょう(いい話におちつけて)