横浜FCファンになろう

サッカー好きのみなさん、Jリーグの新しいシーズンが始まりますね。そして、サッカー好きでない人たちこんにちはハロー、そろそろサッカーを見て面白がってみるのにちょうどいい季節になったと思います。
あまりサッカーを知らなくても楽しめるチーム、それは横浜FC。正直弱い上、強引にメンバーを入れ替えて強化しながらも、思い入れたっぷりに応援できる逸材が揃っているので、今年は横浜FC横浜FCを見ておけば間違いがない確率が高いと思われます。

まず、キーパーの名前を覚えてください。カズよりも要チェックです。
21 菅野
21
21菅野とかいて「すげの」と読むキーパーです。キーパーとしては背が低く、坊主頭でそそっかしく、そのそそっかしさを長所として生かした、スピードのある落ち着きのないキーパーです。横浜FCでは、DF(守備をする人)で足が速かったり、頭脳プレイで守るタイプの人が少ない上、ベテランが多いために元気で気の強い菅野選手が怒鳴りながら驚くほどのスピードで走り回ったりします。
ミスをしてしまっても気にせずに「さあ行こう」という感じで前向きなように振るまいますが、味方が敵陣に攻め込んで周りに人がいなくなると、独り言をブツブツつぶやいて自分を責めているようなそぶりをするなど、人間くさい面を多く持っています。すっごくチョコマカしています。ほんとうにいい選手。
(link)坊主頭で接客する菅野

ここから先は、サッカーのことばっかりです

6 山口素弘
山口素弘
地味な元日本代表。顔が長く動きが遅く年を取っているけれど、「マジメ」にプレーすることで周りの選手が自然に山口をサポートしようとすることで、ある意味パワーアップアイテムのような効果を持っているベテラン選手。やっぱり顔が長い。山口選手のプレーを見ていると、「ちゃんとやろう」と思うことができます。責任感のあるプレーぶりと、自分のできること、できないことを整理している感じが「いい大人」で素敵。

10 ウッチー内田
10 ウッチー内田
小さい。すごく小さくて細い。足が遅い。かわいい顔。人との競り合いで吹っ飛ばされる。持ち味はまじめさ、頑張り。遠くに驚くようなボールは蹴れない(蹴らない)けれど、近くにいる味方に正確に渡し、一生懸命動き回る。新入社員ぽさを永遠に持ち続けそうなリトル10番。私はたまに無性に小さい選手や、身長の高さを生かしきっていない選手を応援したくてたまらなくなるのですが、小さい選手のなかでも応援のしがいのある選手です。去年は横浜FCに富永選手という巨大な選手がいたので、絵になる二人だったのですが。
右サイドで攻撃を構築する役割を担うのですが、責任感があるがゆえに、守備に忙殺されないかどうかが心配です。今年はクロスボール(ゴールの横から味方にパスをする)が上手になってくれればいなと願います。横浜FCのエースになってほしい。
(link)内田選手のブログ - 横浜FCオフィシャル

12 タッキー滝澤
12 タッキー滝澤
サッカーのコート上で、真ん中からすこし離れた両側でドリブル(個人技)するのがとてもうまい選手。すこしプレーするとき、気弱になりがちな感じがあるけれど、ゴールから離れた場所や、あんまりプレッシャーのない状況(もう攻めるしかないとかいう場合)で気楽にプレーするときに輝きを放つテクニシャン。笑顔がいい。温かい目で一人の選手を長めのスパンで応援したいときにぴったりのポジション(レギュラーにすごく近いけれど主力にはなりきれない選手)一瞬、輝くはず。

13 鄭容臺
13 鄭容臺 
チョン・ヨンデ。名前の漢字が難しくて、白い紙を渡され、彼の名前を正確に書けといっても書けなさそうな上、発音もしづらい。昔からどうしても「チェ・ウリョン」と読みそうになって混乱し続けてきました。無骨だけれども直線的な動きで守備を頑張る、任務遂行するぜ!といったタイプの選手。
実家は名古屋にある「とまと」という焼肉屋さん。とてもおいしい。鄭選手の写真がたくさん置いてあって、そういうのを目にするとなぜか身近に感じます。
公式サイトに実家の宣伝があるのがとてもいい感じ。今年の一月に結婚されたそうです。おめでとうございます。
(link)鄭容臺オフィシャルサイト

14 奥 大介
14 奥 大介
攻撃(パス・ドリブル・シュート)全部がそこそこ良く、性格もいい選手で、最近の何年かはケガがちであまり良くなかったけれど今年はなんとか頑張りたい選手。奥さんは女優の佐伯日名菜子。奥の奥さん(どうしても発語したくなる魔法の言葉)が書く日記その他の文章によって、奥大介久保竜彦の性格や楽しい一面を知ることができ、なんとなく応援したくなる。
(link)佐伯日菜子公式、奥大介戦力外の日記
最近は体力的な問題か、突っ込んでいくドリブルや思い切ったプレーが少なくなってきたけれど、中心になってパスを周りに配ったり、交通整理をする作業があまり得意ではないのかもしれない。
ボーっとしている時間がけっこうあるので、頭を使ってパスをする選手と一緒にプレーするとすごくイキイキする。ゴール前につんのめりそうな勢いでドリブルする奥が見たい。
奥の奥さん(この言葉をもっと多くの人に発語して欲しいため繰り返し)

20 玉乃淳
20 玉乃淳
天才のはずなのに、ほとんどその天才的な部分を見せることがない選手。一度も才能のきらめきを見たことがないのに、若くしてスペインの古くからあるクラブにスカウトされたということだけで、いつまでも期待してしまう。
綿矢りさ(蹴りたい背中/インストールの作者)の名前と、才能があることは知っているのに、彼女が書いた文章とストーリーをまったく知らずに「すごいんだろうなぁ」「若くして…かっこいいな」と思っているだけのようなものです*1
一瞬「うまいなぁ…」「お!かっこいい」と思うのだけれど、その後にあっさり守備にやられたり、ぼんやり遠くを見ていたりすることがある。それでも天才だからなにかやってくれるはず!子どものときから所属していた東京ベルディ(ラモス監督のチーム)に見切られてしまい、流れ流れてもう後がない、今現在、ギリギリの場所にいる事をはっきりと自覚したら面白いのにな…
玉乃をモデルにした小説 龍時 01-02 文春文庫 龍時 03-04 (文春文庫)
現実との差は考えずに読むと面白い。サッカー小説でいいのはあまりないから。









いい顔
    


カズ(キング)は今年は敵のゴールの左側で足を高速でチョコマカ交差させたりするし、久保(坊主でヒゲ)がいい感じでやると思います。熱心に書きすぎて疲れてきたので今日はこの辺で。

おまけ
久保のいいエピソード

「将来の夢は?」→久保「トラックの運転手になりたいっす。」
「2002年W杯の代表になりたいとかは?」→久保「1999年に世界の終わりが来るのでそんな先の事は・・・」「最近の研究だと世界の終わりはもっと先だから代表の事も考えようよ」→久保「はぃ」
好物は近所のおばさんが作ってくれるカレー(なぜか奥さんのではない)これにソース(醤油だったか?)をかけて食う。
奥さんは久保の体を気使って、栄養のバランスの取れたものを用意するがおいしくないらしい。奥さんは口やかましく言うそうだが、 そんな時に久保が奥さんに言う言葉。
「お前は身体に良いものを食え。 俺はうまいものを食う。」

「今日は子供の日と言うことなんですが、ビッグアーチに来てくれた少年少女に一言」
久保「勉強頑張って下さい」


横浜FCは、数年前までは、ほんとうに予算がなくて、横浜周辺にあるグラウンドを転々と借りながら、遠征するときも節約節約しながら戦っていた小さな貧乏クラブでした。現在J1(日本のサッカーで一番上のチームたち)で戦っている他のチームに比べたらまだまだ小さなクラブですが、以前のことを思うと、めちゃくちゃ大金持ちになったような気さえします。他のチームを首になったり、新人でも無名だったり、才能はあるけれど体のサイズが小さいがゆえにスカウトされなかった選手たちが、弱いながらも必死で頑張るチームでした。そのチームがLEOCという企業からまとまった援助を受け、守備的ながらもひたむきな全員プレーでJ1に昇格しました。それだけでうれしい。

*1:このたとえ話は素晴らしく的確なのではないかと自分に感心しています