パパさんと呼ばれ笑顔で握手 バジェットガエル・ハピハピ 

Todpole metamorphosis-バジェットガエル(マルメタピオカガエル)

ペットを飼っている人どうしで会話をする際、お互いのペットをどう呼ぶか、それとお互いの敬称をなんと呼ぶか問題が発生し、迷うことがあります。「〜(ペットの名前)のパパ・ママ」という呼び方をする場合、相手が自分をどう呼ぶかは関係なく、かたくなに相手の名字で呼ぶという選択などができます。



そんな場面に自分が遭遇するとは考えませんでした。ぬるくてダルいし、そんなサークルに勝手に加えられるの勘弁勘弁……。お互いの名前をペット中心で覚えてケッ、血縁関係でもあるんですかねミュータントもしくは本当の意味でのハイブリッドということですかねケッと小さな声で斜めの方向を向いて毒を吐いていたはずですが、ふと気がづくと、他の人たちと違っていることにこだわらなくなったというか、いい具合に肩の力が抜けてきたような気がします。そろそろ自分探しをやめることができたのかもしれません。



いきなり分かりづらい話から始めましたが、私は「どんちゃんパパ」と呼ばれてもなんだか気恥ずかしいような気持ちで「どんちゃんパパ」はないよなフフフ…… と思えた自分に驚き、感慨深かったんだと伝えたいだけなんです。

それに加え、動物たちについての話を書こうというモチベーションは、最近減退しがちだった更新意欲を呼び覚まし、記録に残すことができるという意味でも、自分にとって良い点が多々あり、うれしく感じています。


どんちゃんパパ」と呼ばれ、うれしいような恥ずかしいような気持ちですが、今日紹介するバジェットフロッグのハピハピに関して、「ハピハピのパパさん」と呼ばれたらちょっと恥ずかしいような気持ちになります。http://d.hatena.ne.jp/azakeri/20080625/p1 ハピハピは、この日付の日記の中に登場するバジェットフロッグという種類のカエルです。
縁あって仲間になったハピハピ。足の形が八の字だからなのか、ハッピーになってほしいからなのか、頭がハッピー(底抜けにアホ)な感じだからか、それらのすべての意味を含んでいるのか、今ではもう分からなくなってしまいました。
ハピハピはとても大事な仲間なのですが、たとえるなら病気がちで小さくてかわいい長男(どんちゃん)の下にいる、元気でアホでひたすらご飯を食べる次男です。
あまり手がかからない、ふと気づいたら自分よりも身長体重がでかくなっている子どものようなハピハピは、自然と撮影した写真の数や印象深いエピソードがどんちゃんと比較すると、すこし少なくなってしまいます。


「日がな一日のんびりしています」
バジェットフロッグ

ハピハピが家にやってきたその日、私たちはどんちゃん(ペパーミントツノガエル)の拒食問題を解決すべく、色々と動いていたので、あんまりハピハピの事を気にしていなかったのですが、水を張ったプラケースの中にいるハピハピの顔をまじまじと見てみると、そのなんともいえない形状がしみじみと面白く、クツクツとあきれるような感じで笑えてきました。
水の中でぼんやりユラユラ揺れています。


ハピハピの種類の正式名称はマルメタピオカガエル。
目がタピオカ(ゼリーなどの中に入っている食べるもの)に似ているからのようです(真偽は未確認)。
バジェットフロッグ
私は、プラケースに移す時にハピハピに手で触れ、てっきり体の感触がタピオカのようで目が丸いから「マルメタピオカガエル」なのだと勝手に納得していたので驚きました。バジェットフロッグという呼び名も、体の中にどんどん食べ物を備蓄しようと算段する*1からだな……と、正解を知った後では「自分はなんでそんなに適当に結論づけるんだろうな」と不安に思うほどです。

川沿いの沼や潟に生息する。外敵に襲われると体を膨らませて威嚇し、噛み付く。乾季になり水がなくなると泥で繭を作り休眠する。

食性は動物食で、昆虫類、甲殻類、魚類、両生類等を食べる。

本属の構成種の総称として、本属の記載者Samuel Budgettに由来するバジェットフロッグと呼ばれることもある。

体を膨らまして威嚇、噛みつく種類であるハピハピはプラケースの中で、まったく神経質な様子も見せず、大御所の安定感でどっしりと存在しています。エサは小さな小金(金魚)とメダカ。家にやってきたその日はエサをあげなかったのですが、翌日、小金一匹とメダカ二匹をプラケースの中に入れてあげました。
エサをあげて二分ほど経った後、プラケースの中から「バッシャ」「ゴン」「ゴフ」という派手な音がしました。すわ何だ何だ……!と覗くと、ハピハピが投入された金魚に向かって激しくアタックしていたのですが、性格が雑だからか、突撃する方角が微妙にずれていて、派手に壁にぶつかったり、腹を立てるように水を跳ね上げたりしまくっていました。
ちょっとアホな顔で十秒ぐらい休んだら、またバシャ!ドフ!バシャン!と繰り返し、なかなかとらえることができません。これはちょっと時間がかかりそうだなと席を外した瞬間に金魚の姿がなくなっていました。

バジェットフロッグ


別段、満足したようにもみえない(ポーカーフェイスというよりはカエル顔)ハピハピですが、いつの間にかもう1匹のメダカの姿も見えなくなっていました。その後、かなりの時間を置き、一匹だけ残ったメダカに断続的にアタックをかけていましたが、いつのまにかその音も聞こえなくなり、一日、二日と経過しました。


三日経っても、ハピハピのプラケースには小さなメダカが涼しげに泳ぎ回っています。「やっぱり食べないんだ」と思い、これは、以前にインターネットのニュースで知った、故東京ムツゴロウ王国にいたアオダイショウのアオちゃんが、エサとして与えられたモルモットの「ごはん」と仲良く同居していたような出来事じゃないかな。ちょっといい話じゃないか。三日間も同居、いや、すこし好きになって同棲生活を始めたんじゃないか…… そう電話で話をし始めた瞬間、あんまりこちらの気持ちとか(勝手な期待ですが)タイミングを考えない(もちろんカエルだから)ハピハピは、「バシャッ」という大きな音と共に同棲を解消してしまいました。


メダカとの、中途半端な同棲生活を解消してからのハピハピは、とにかく食べます。バジェットフロッグは、エサはあげるだけ食べてしまい、どんちゃんの種族であるツノガエルなどと同じように、過食にならないように注意深くコントロールすべき種類なのですが、そうだとしてもそんなに食べるか……というぐらいにご飯をバクバク食べます。コオロギでも、金魚でもハニーワームでも、なんだったらご飯をあげる時に使う箸などにも激しくアタックしてきます。


他の動物たちが食べ残したエサや、あまり人気のないメニューもなにも言わずおいしそうにムシャムシャ食べるハピハピは、あんまり業績のよくない会社にいる社長のように頼りがいがある感じがします。


ご飯をバクバク食べ続けるハピハピは、常に体のまわりに闘気というか、全盛期のテレサ・テン美空ひばりのようなオーラを放ち続けています。私にはそれが見えます。
「身にまとっているオーラが見える」と書くと、私がアナザーサイドにブレイクスルーたのかどうか不安な気持ちにさせるかもしれませんので、デジカメでそのオーラが何色なのか撮影できるかどうか試してみました。いわゆる念写的な作業になります。

「うすぼんやりとオーラを発するハピハピ」
バジェットフロッグ

この画像でわかるといいのですが…… 私が見たところ、ハピハピのオーラは白色です。試しにググってその色が意味する所を調べると

○おおまかな特徴

 白色は、超越した、スピリチュアルで高次元の色です。
 あなたは、霊的な力(源)につながった、悟りの境涯にいるのかもしれません。
 白は全ての色を包括しており、さらに、他の色を加減します。
 白は、時として、あまりにも神々しく、またスピリチュアル(霊的)なので、その人が、現実的な肉体にとどまっていいないということを示すこともあります。

高次元の色だということです。確かに、なにがあっても動じない=悟りの境地、
現実的な肉体にとどまっていない=体がぶよぶよしている と言えるようにも思われます。


「寝ながら雑にオーラを出すハピハピ」
バジェットフロッグ


そんなハピハピ、今日も元気にタピオカ風味のもち肌でうすらぼんやりしています!


バジェットフロッグ

*1:この部分を無理やり「バジェット」と意訳