いらない本/なぜ、そのまんま東

友達数人に「いらない本あったらちょうだい」とお願いしたら、軽い気持ちとは裏腹に段ボールで送られてきて戸惑いました。私の伝え方が悪かったことはキッチリと認めるのですが、本当に「いらない/捨てたい」本が届きました。「ちょうど良かった。そのまま古本屋でも持ってきな」というコメントと共に入っていたのは仕事関係で貰って読んでいないとみられる新品の本。
すでに読んだ事のある本を選別したら、段ボール二箱分になって愕然としました。趣味嗜好が似ているにもほどがありますよね……
とりあえずさっそく読みました。

60歳を人生ピークにもっていく法

60歳を人生ピークにもっていく法

どうして買ったのか理由がさっぱりわからなかった本No.1。そのまんま東が、自分の人生に満足している。自分はまだまだピークに行く途中で充実していると、ちょっと追い詰められた人が必死に自己暗示をかけているような内容で、読めば読むほどに辛くなります。おもしろい所がさっぱりなく、なにかの宗教にでも入ったかと思いました。「面白くないところを面白く感じる」という回りくどい方法を使わないと…。
ラソンで三時間を切るためにがんばっているとか、面白くない町から逃げ出して東京に向かおうとして途中で警察に捕まったりしたとか、過剰にアピール。心がとてもゆったりとしているとき、「こんなに幸せなんてかえって不安だ」という時に読むのなら、きっと心のバランスをとるのにいいはずです。悪いことは全く書いていないのに、そこはかとなく嫌な雰囲気/オーラがモワモワ包んでくる、親切に近寄ってきて先物取引を勧める営業職員のようで、あとからいったい何が出てくるのかミステリアスな本です。