庭がない

家を手に入れたのですが、家だけで全てのたくわえが言葉どおり尽きてしまったため、庭に言葉どおりなにもありません。柵も、塀も、花も木もなく、雑草があるだけで、家の中にテレビも小さなものしかなく、ソファーもないのでいつも体中が痛いような状態で過ごしています。庭に何もないというのは相当にノーガードな感じがして、一日中カーテンや雨戸を閉めっぱなしかつ神経を使うので、やっぱり計画性とかって大事だなと痛感しています。
あと、家は何坪だとか何ヘーベーだとか聞かれるのですが、本気でよくわかっていないのでいつもあいまいに言葉をにごしながらなんとかやりすごしています。生まれて初めて団地の掃除大会のようなものに参加しなければいけなかったのですが、そこにいるのはある程度しっかりとした年齢の人や子供の親のような人たちばかりで、微妙な距離感を詰めることができず、あきらかに見た目的にも浮いてしまった感じで、もっとやる気(頭にタオルとか、デンキでウイーンと動く恐ろしいホラー映画で間違って体を切断するようなやつをもつとか)するべきであったのではないかと、息子を進学校か変に進学のことをウィ考えずにシンプルに働くような学校に行かすか、それと雨のとき、どの程度で送っていってやるべきか話をしている主婦の中で、枯れ草を踏んで圧縮、燃えるごみの袋に詰めながら、ああ、いま自分はすこし前に思っていた場所からずいぶん遠い場所にいるな…そしていろいろとやる気はあるけどどうやっていけばいいかまったくわかんねぇな…などと、ひとりだけ帽子をかぶるのを忘れ、汗が目に染みるとやっぱり痛いなと感じながら空を見たら、別段なんの感慨も起きないような空模様で、こんなときは真っ青か曇天模様にしてくれよ(心情的に)と思いました