さくらの唄

私は最近、京都によく滞在しています。山の裾かつ、何十年も前に作られた家のため、朝になるとすきま風が床下や隙間から吹き込みまくり。暖冬といわれているにも関わらず、毎朝吐く息はまっ白。
仕事もなにもない日曜日の朝、近所を散歩でもしようと出かけました。「家の外の方が明らかに暖かいな」と感じながらひとりでテクテク歩いていると、十二月にもかかわらず桜が咲いていました。花びらは細く、山桜の変種のようでしたが、しっかりと花びらは桃色に色づき、確かに桜の花です。見つけてとてもうれしい気持ちになり、誰かに教えたくなりました。
「小さい春みつけた」と心の中でひとり言(勘違い)。
冬の桜