スクリュー・ドライバー入門

この本は、面白さを求めて購入したのかもという淡い期待とともに読み始めたのですが、扉を開けて二・三ページですぐにこれに笑わせが全くないのが分かりました。流し読みにしようとフンフン読んでゆくうちに、トルク・電圧についての知識、正転・逆転(回転の方法)、英語では「スクリュー・ドライバー」という、ウォーズマンの必殺技と同じ名称を持っています。実物を持っていないのに、ドライバーを持つ正しい姿勢を覚えたりためになりました。
アルミなどを加工する方法にもちょっぴり詳しくなり、近いうちに日曜大工にトライしたいと思いました。意味なく週末に家族のためになにか作ってあげたくなる気持ちがはじめて分かりました。私に家族はぜんぜんいませんが。



Destination: Morgue

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英語の文ばっかりで読むのがしんどいけれど、独特リズムがおもしろいです。昔ながらの丸ボタンタイプのタイプライターでダン・ダダダン・ダンダン!とインクをちょっとにじませながら書かれたようなパキパキとした文章!もう単語を調べながら読む根気とかはないのでリズムだけ逃さないように読んでいます。子どものとき、もし自分が英語や他言語を理解するようになったらどれほどすばらしい世界に見えるのかと想像していましたが、ちょっとわかるようになっても見える世界がそれほど変わらないのが不思議でした。たぶん中途半端にいろいろなことをかじって辞めてしまっているせいだと思うのですが、いろいろな言葉や趣味に向かって興味を拡散させることはあまりよくないことなんじゃないでしょうか。つっかえつっかえながら読んでいるとき、外国の歌やラップの歌詞が理解できたら、どれほどいい事かと考えていた昔の自分を思い出しました。

ナゾのロシア人がストリーミングで、イスラエルの殺人部隊がいろいろな場所に行って、指定された要人を殺しまくるホラー映画を見せてくれました。夜中に吐きそうになるほどに殺しの描写が迫力満点なのですが、殺している側が標的をじっくりと観察して、殺すタイミングを伺ううちに「嫌だなぁ、あいついいやつじゃないかよ、家族もいるし」となっちゃうところが非常にリアルでした。