からす町までサンパウロから
〜人が死んじゃうと心からうれしそうに笑うおじいさん〜
クレーン講習は効き過ぎの暖房の熱気の中、座学から始まりました。
講習に来ているのは、明らかにトビ職の兄ちゃん(ニッカボッカ&タオル)、なぜその年齢から取得するんだろうとおもうぐらいのおじいちゃん(70過ぎぐらい)、そして聴力障害者のお兄ちゃんwith手話ボランティアのおばちゃん2人、あとは普通の現場の人たちという構成でした。
私の近くには、明らかに日本人じゃない人が三人ほど座っており、休み時間に話したところ、ボリビア×2、ブラジル×1という構成でした。ブラジルの兄ちゃんは日本語を聞き取るのはなんの問題もないのですが、テキストの字を読んだり、講師のおじいちゃんがホワイトボードに書く達筆の文字が読めないようで「アレナンデシュカ」「ナンテカイテアリマスウカ」と右後方から私の腕を何度もつつきながら、長い座学の間、ときおり舟をこぎながら受講していました。ワカリマウスカという言葉が頭の中にぺったりと貼りつくぐらいに繰り返し発語され、ワカリマウスカってギリシャかイタリアっぽくて面白いな……と思った事も忘れるぐらいに色々な言葉を雑に解説しました。
続きを読むさわやかという意味 ジャパン
人間が言葉を使ってコミュニケーションをとる時、どうしても言葉が足らずに誤解を生んでしまったり、伝えたい気持ちを表現する言葉のチョイスを間違えがちです。
言葉の選択ミスの場合、意思の疎通がうまくいかなかった時は相手の顔色がサッと変わったり、途中で応対がぎこちなくなったりと、おかしな点や改善すべき点が目に見えた形でわかります。
怒りのカエル
「ああ、また怒っとる」私はその言葉で目を覚まし、ドンと目の前に置かれたプラケースの中でカエルが肌を真っ黒にして丸まっているのを目にしました。普段はそれなりにきれいな緑色の肌をしているカエルなのですが、今では汚れに対し不満と怒りを力いっぱい表現してどす黒い色に変化させています。
新聞の風刺漫画に出てきそうなグレた若者的目つきで恨めしげにどこへともなく視線をやり、壁と床にだらしなくもたれかかっていました。
そんなにわかりやすくマンガみたいな不満を表現をするなんてアピール過剰やん……と思いつつ私は体を起こし、これはちょっとわざとらしすぎるからカメラで撮ってやろう、そしてカエルには掃除するよハイハイごめんなごめん私が悪い……と立ち上がりました。
のろいの気持ちを最大限に表現中。周りの白い粉はカルシウムパウダーです。
アイスクリーム、ユーストリーム
マクドナルドのドライブスルーでソフトクリームを頼める(100円)のですが、長距離運転をしている時、F1ドライバーがピットで給油する時みたいな気持ちになります。オーダー、支払い、クルーの動き、出口が右折だったり左折だったり逆車線を横断する時、車の流れがどうなっているか。そこにはいろいろな不確定要素はあるものの、一番入りやすく出やすい店を、長い距離の中でどこか考えながら走行。この頭の中のコンピューターが……といろいろな虚数解を導き出し……*1
十二時を過ぎると、とたんにおじいさんおばあさんのクルーばかりになるマクドナルドもあるので要注意。お年寄り新人クルーが怒られている場面を目にしたりすると、心の中が灰色になって元気も減ってしまうので……
*1:意味はよく分かっていないけど
パパさんと呼ばれ笑顔で握手 バジェットガエル・ハピハピ
ペットを飼っている人どうしで会話をする際、お互いのペットをどう呼ぶか、それとお互いの敬称をなんと呼ぶか問題が発生し、迷うことがあります。「〜(ペットの名前)のパパ・ママ」という呼び方をする場合、相手が自分をどう呼ぶかは関係なく、かたくなに相手の名字で呼ぶという選択などができます。
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